産婦人科

IUDの避妊効果がコンドームより高いのを知らない人にあった

自分もつい最近まで知らなかったので、無理もないと思います。40代以上なら、リング(IUD)は信用ならないのでコンドーム併用というのが、若いころの標準的な知識です。最新情報がリロードされる機会というのは、普通に暮らしているとあまりないかもしれません。あるとすれば、人工妊娠中絶もしくは出産前後に家族計画の講義をしてくださる産婦人科にめぐりあえたとか、身近にそういう経験をした人がいた場合に限られると思います。ふと興味を持ってググったりするのは、まれなケースでは。

「いまリングいれると、『もうコンドーム使わなくていいからね。』って指導されるんですよ」と聞くと、驚愕していました。大学出の教養のある人だけに、驚きもひとしおのようでした。

テレビや録音再生機だけじゃありません。農薬もIUDも、よく考えれば技術革新の恩恵を受けていて当たり前なんですけれども、ふだんの興味関心のなかから外れていると、そこまで思い至りませんね。自戒を込めて。

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もう一つのパンドラの箱

Yosyan先生が医師当直問題とパンドラの箱

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 ただなんですが、神話でもそうなんですが、存在の知られたパンドラの箱は必ず開けられるものだと考えます。神話では好奇心でしたが、現実社会では好奇心に加えて必要性からです。また神話では開けてみるまで人間は中身を知りませんでしたが、現実社会では内容も開けた時に生じる問題点もほぼ分かっています。つまり存在が認識された時点で封じ込める事は非常に難しくなるのがパンドラの箱だと考えます。

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とお書きでした。出産前教育の不備は、10年以上前から関係者の間では認識されていましたが、これもパンドラの箱だと思います。「封じ込めることが難しい」=「訴訟頻発→医療崩壊」という状況に私には見えます。もう、出産前教育をちゃんとやらなきゃだめだ、という時代になっているのだと考えるのですが、みなさんはいかがですか?

障害児の親になりたてのころ、お産には悲しいこともいっぱいあるって、きちんと教えたほうが絶対にいいと思いました。流産・障害児産・死産・妊産婦死亡。体重制限の指導のバックボーンとしては使われるけれども、では実際どの程度の頻度で起こるのか、しろうとが体感できるような教育は日本ではまったくされていません。

簡単なことです。小学校~高校の教科書で、妊娠の経過を記述する部分に「初期の流産は○%、中期○%、後期○%、妊産婦の死亡は○%」と書くとか、縦軸に死亡胎児・死亡新生児数・横軸に妊娠週数・生後週数をとったグラフをのせるとか。グラフはとてもわかりやすいです。人間の生殖にはエラーがつきもので、わたしたちは不完全な生き物であると。小中高と、複数回そういう情報に接する。

こういう話をさけ続けてきた結果が、今の産科崩壊だと思います。教え始めたら、出生率が下がったりするかもしれませんけれども、一度は通らないといけない道なんじゃないかと思います。

周産期・救急懇談会でもhttp://lohasmedical.jp/blog/2008/11/post_1513.phpこんな話が出ているので、いずれ改善されるのでしょうか。でも、行政がやるから見ていようではなくて、国民の側から出産前教育が必要だと訴えていく方がいいのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか。

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戸井田政務官が割り込む。
「少子化なのに低体重児が増えている、それはなぜ」

田村
「先ほど座長が説明した通りで」

戸井田
「要するに高齢出産だからなんだろう。だったら、もっと早く産めと社会に言うべきじゃないのか。それが根本だろう」

田村
「不妊治療の結果として双子、3つ子が増えている。死亡率が5倍に跳ね上がるので、受精卵を戻すときは1つにと学会でも言っているのに、現実には守られていない。高齢出産をやめなさいとは我々の口からは言えない。行政だったら言えるのかもしれないが」

戸井田
「そのリスクを伝えることが大切だろう。みんな簡単に産めるつもりでいるから、何かあった時に話が違うんじゃないかということになる。啓蒙していくのが大事なことだろう」

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普通の人ができることとして、国政にご意見するというのは、なんとなくしづらいと思います。首相官邸や厚生労働省のホームページに行って、意見を投稿するのは意外と簡単なのですが、それよりも簡単なことといえば、自分の家族に出産前教育をする、ロハスメディカル社の「いつかお母さんになるあなたへ」を買って、子供や親せきや親しい人に贈る、でしょうか。もしも「いつかお母さんになるあなたへ」がヒット作品になったとしたら、それは一つの国民の意思だと思うのです。

ほかにもよい方法があるのだと思いますが、思いつきません。ご存じの方にコメントで教えていただけると幸甚です。

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出産退院時に柏原チャートのお持ち帰りは?

ある病院にお勤めの助産師さんに、以下のものをお送りして、院内での活用をお願いしました。

柏原病院の小児科を守る会の救急受診を見分けるためのチャート
AERA with Kidsの小学生見きわめチャート
COMLの新・医者にかかる10箇条
愛する者を亡くした人への手紙
くませんせいのSOS
ロハス・メディカル2008年7月号(記事「どうすりゃいいのお産危機」掲載)
妊娠の心得11か条
小児救急受診の心得
マンガ「ラディカル・ホスピタル」1巻

専門職の方に非医療者からお渡しするなんて、あきらかに出過ぎたまねです。でも、もしかしたらご存じない資料も含まれているかもしれません。含まれていなくても、崩壊をくい止めたい思いを形にしたという意味は受け取っていただけたのではないでしょうか。仮にご存じない資料があれば、目的を遂げたことになります。

お手紙をつけてお送りしました。出産退院時に柏原チャートと小児救急受診の心得を渡して、#8000のお話もしていただけたらうれしいと書いたと思います。お産を終えて退院する時、新米ママは、ちょっとあやしい雲ゆきの海に一人でこぎ出す船のような気分だと思います。#8000があるよ、チャートもあるよ、そこで指示されたら、一刻も早く連れてきてね、大丈夫だよと聞いたら、新米ママはサポートの存在を感じながら退院できると思います。

退院前に、#8000に実際に電話をかけてみたり、「あかちゃんは何ヶ月です。朝からぐずり始めて、だっこしている感じでは夜になって熱が上がってきたようです。熱を計ってみましょう。では、チャートを見てみましょう。ここから指でたどってみてください。」なんて実技指導があれば、さらに定着するような気がします。体が覚えますから。

ついでに誤飲の対処の仕方や心臓マッサージとかも練習…なんて、頭の中で考えるにしても欲張りすぎですね。すみません。

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出産前教育は差別につながるかも

ということで、拙ブログの出産前教育関連の記事を削除いたします。

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ワンクリック募金

官に頼らずとも「公」は創れる!! あなたのクリックが創る 民の志プロジェクト、始動。

ロハスメディカルで、妊産婦死亡されたご家族への募金としてワンクリック募金が始められました。自分のブログにバナーを貼ったり、クリックしたりして応援をお願いします。呼びかけられたページのメッセージは、当ブログ「医療崩壊と疑似科学の跋扈に類似を感じる」に書いたように、ほんとうに私もそう思うことです。ご一読をお願いします。ロハスメディカル・ブログ11月4日「ピンチをチャンスに」です。http://lohasmedical.jp/blog/2008/11/post_1467.php#more

昔ネット市民の会のバナーを左部分にはったので、がんばれば貼れると思います。時間が取れるときに貼ります。って、自分がちょっとなさけないです。常時ショボイ。

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妊産婦死亡した方のご家族を支える募金

福島大野病院事件で無罪判決が確定しましたが、それで終わりではない、これからも周産期医療を守る取り組みをしようということで、産婦人科のお医者さんが呼びかけて下さって募金活動がおこなわれています。「周産期医療の崩壊をくい止める会のホームページ」http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgiの9月22日付記事です。

控訴断念の署名について取り上げなくて申し訳ないです。自分では署名したのですが、なんだか複雑な気持ちで呼びかけませんでした。脳性まひ児へのADRも、とても複雑な気持ちです。本当に重い障害であれば、あまり長生きできないこともありますが、判明したらすぐ どかっと大金が給付されるというのはどうなのか?年金形式にすると長生きした場合困るからでしょうか。今まで障害児を育ててきた親の気持ちは?給付はこれからの死者や障害児に対してであって、これまでの人は受けられないわけですが。

ADRは妊娠週数や出生体重で線引きを受けるわけで、それもまた、病院で同室になったり、授乳で顔を合わせたりしたら「ビミョー」じゃないかな、と思います。この「ビミョー」はその場限りではなくて、ずっと障害児の親コミュニティで続いていく。互助のはずがつらい場所にならなければいいなと思います。

同日追記:当ブログのモットーは羞恥プレイなので、募金済みを告白。

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諸姉諸兄、IUDですよ

いやはや。自分の避妊の知識がいかに遅れているか実感いたしました。

「中絶を減らしませんか」http://soshihouhou.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_d00a.htmlで中絶してくださる産科のお医者さんの気持ちも考えてちゃんと避妊しようよと呼びかけましたので、IUD(リング)入れにまいりました。商品名マルチロードCU250R。助産師さんの説明をうかがって仰天です。もうコンドーム使わなくていいなんて!!!ええ~、じゃあ、酔った勢いでどうにかなってしまっても(おばさんにそんな機会があるのでしょうか)大丈夫ってことじゃないですか、妊娠については。

時代はピルかIUDなんですね。コンドームはむしろ性感染症予防のためと考えるべきで、避妊の効果はIUDに はるかに劣ると言われました。そのIUDで避妊の効果は95%。避妊って、ムズカシイですね。それでもフツーのコンドームの使用法よりずっとよい成績なわけですが。

私、いわゆるコンプライアンスの悪い患者でございまして、ピルは逆立ちしても無理なんです。毎日薬をちゃんと飲むなんて神かけて出来ません。そんな私でもしっかり避妊できるなんて、このIUDを開発してくださった方、ほんとに感謝です。

自由診療ですから お金はかかりますね。不具合が出ないか定期検診も必要になります。装着時に感染症が起こる可能性もありますし、月経の異常が起きることもあるようです。定期検診を無駄な出費と思うか、大切な自分の体のメンテナンスと思うか、人それぞれだと思いますが、ま、歳ですし、乗り掛かった船効果もありまして、私はよしと思うことにします。

忍冬さん、それって太田リングの時代の知識ですよ、って笑われちゃいました。てへ。

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PTAの母親部会で女性自身の記事を配る

(女性自身6月24日号の福島大野病院事件の記事のコピーと、1950年から2004年までの妊産婦死亡率の年次推移のグラフのコピーを参加者6名に配る)

司会「それでは研修部の初顔合わせということで、自己紹介をお願いします。」

「はじめまして。○○と申します。実は私、下心があってこちらに参加させていただいております。それは、あの、現在の医学部で、産科を目指す学生さんがいなくなっているということについて皆さんにお話したいと思ったからです。今の時点で産科の学生さんがいなくても問題はないのですが、学生さんがいないということは、私たちの娘がお産するときに見てくださるお医者さんになる人がいない、今診てくださっているお医者さんもいずれ歳をとられるわけです、お産をとるためには医学部を出るだけでは足らなくて、その後何年も修行が必要になるわけですが、そういう修行をしようという学生さんがいない、ということなんです。

なんで産科に学生さんが行きたくなくなってしまったかというと、あの、お渡ししたコピーの事件が典型的なのですが、お産というのは医学的に間違った医療が行われていなくてもお母さんが亡くなってしまったり、あかちゃんが亡くなってしまったりする事があるわけです。そうすると、今は裁判を起こされてしまう。自分はちゃんとした仕事をしたのに起訴されたり有罪になるなんて、とてもやっていられない。そういうわけで産科志望の学生さんがいなくなってしまったわけです。

あのー、私自身、自分は命を助けていただいたし、子供も命を助けていただいたんですが、子供はとても重い障害児で、「助けてくださってありがとうございます」じゃなくて「なんであのときこうしてくれなかったのか」という気持ちが強かったです。みなさんも、正直お産の時には いろいろイヤな思いをなさったと思います。もちろんそういうことが改善されるほうがいいのですが、もはや事態はそんなことをいっていられる状態ではない、そういうところまで来てしまっているわけです。

助産師さんとゆったりお産ができればいいなぁと思います。ほとんどのお母さんはそれで問題なくお産ができると思いますが、じゃあ、あかちゃんがヒジから出てきちゃった、なんてときどうするのか。助産院での安心なお産は、その後ろに病院があって、なにかの時には対応していただける。そういう後ろ盾があっての安心なわけですが、その病院がなくなろうとしているわけです。

このグラフを見ていただけると、今、お産で亡くなるのは10万人に5人くらいですが、これが病院でなくて、自宅や助産所での出産が多かったというと多分1950年と1960年のあいだくらいの数でだいたい10万人に150人くらいが毎年亡くなるようになるんだと思うんです。○県だと年間のお産の数が○件くらいですから、娘の時代は年に○人なくなるのが当たり前、というのが「産科志望の学生がいない」という状態なんです。私たちは病院出産で一人になってさびしかったり、いろいろな思いをしてきたわけですけれども、そうやって耐えてがんばったのがこのグラフのほとんど0みたいなこの部分の結果なわけです。

じゃあ私たちに何ができるか、ていうと、いろいろやりようは個人的には思うところもあるんですが、あんまりないし、あれやれこれやれでは なかなか人がついてきてくれないと思います。まず、みなさんがどの程度ご存知なのか わからないし、やはり、知っていただくところから始まると思うんです。というわけで、母親部会の研修会に市内の産婦人科開業医の先生をお呼びして、産科の崩壊についてお話していただく、というのを研修会の案のひとつにしていただけたらと思いました。そういう下心です。

この大野病院の記事は、お医者さん側の意見にかたよるでなく、患者の気持ちにおもねるでなく、とてもバランスの取れた いい記事だと評判のものです。ぜひ、お読みいただけたらと思います。」

しかし、今年度は他のイベントに食われてしまって、ちょっと研修会まではできなさそうです。とりあえず6人のお母さん方には、なにかしら受け取っていただけたと思います。

7月3日追記:読み返してみて、言い訳したくなったので書きます。お母さん受けするようにと、意図的に産科の医療スタッフの努力についてはまったく触れませんでした。ご気分を害された方も多いと思います。すみません。

7月16日追記:さらに言い訳がましく。入院と出産はちがう病院でしたので、入院時の医療スタッフに転院後お会いすることはありませんでした。うまく守っていただいたような気がします。当然ながら出産した病院でスタッフにつめよったりすることもありませんでした。このブログは、自分としては今までお世話になった皆様への感謝の気持ちで書いています(そうとは読めない部分も多いかもしれません、すみません。)。

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「女性自身」6月24日号を女の子のお母さんに渡そう

昨日、自分の めい、公園で遊んでくれる女の子たちの将来を考えて、暗くなっていました。産科医の管理下でお産ができなくなって、お産で命を落としたり、赤ちゃんを犠牲にするケースを経験したりすることが稀でなくなって、このなかの誰かが当事者になってしまうかもしれない。それでいいのだろうか。

今朝、「産科医療のこれから」でこの記事http://obgy.typepad.jp/blog/2008/06/post-1341-20.html「“大野事件”この裁判に何の意味があるのか 女性自身」 を拝見しました。泣いてしまいました。医療機関の待合室にあっても不自然でないメディアが、こんな記事を掲載して下さるなんて。

使い道はいろいろ考えられます。待合室に寄付するもよし。今回は、女の子を持つお母さんに渡してみようかと思います。どうなることやらです。

6月12日追記:いきなり渡すのは難しいです。まず高校の友人(女の子の母)に電話し、現在の産科の惨状と産科志望の医学生がいない話および自然分娩の限界の話をした上で、「女性自身を読んで」と伝えました。そのほか数名には、医療崩壊の説明だけで終わってしまい「女性自身」の話まで行きませんでした。問題を産科限定と受け取る人もいます。話術の向上が必要だと痛感しました。

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ボールペン作戦に参加してみませんか

ご存知でない方は、まずは、検索サイトで福島県大野病院事件についてお調べいただいて、ボールペン作戦サイトhttp://www.honey.ne.jp/~yosyan/fukushima/にどうぞ、お越しください。

私は…ちょっと、偽名でお願いしちゃいました。moto先生、ごめんなさい。

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