著者の鈴木美津子氏も、亡くなった良恵さんも、ほかのご遺族も、軽井沢病院のスタッフも、佐久総合病院のスタッフも、町長も、法曹関係者も、本当にお気の毒だと思いました。
読後第一の感想は、「みんな、囲碁や将棋やって、「負けました」「ありません」って口に出して言う練習きちっとした方がいいよ。「負けました」をいう場面は将棋だけじゃないって実践できるかにかかってるけれど」です。
情報リテラシーの長文問題としても読めます。事実、主観、伝聞をボールペンで色分けしながら読むと良いと思います。人間の記憶は自分に都合のよいように歪む可能性も考慮に入れます。
編集者の方の力量を感じました。いい仕事をなさったと思います。
著者の鈴木美津子氏がどうとは申しません。医療ミスと固く信じこんで行動を起こして突き進み、そのことにとらわれる状態というのは、カルト宗教信者の方の行動や考えに類似する面もあるのかなと思いました。ある一定の条件では、あるパターンの行動を誘発されやすいと申しますか。結構似ていると思うんです。ある日突然、自分の信じていた世界が崩れ去るような恐怖にたたきこまれる、ところから始まるですとか。
ついつい寄らせていただく「こころの散歩道」の、「カルト教団から家族や親友を守る法」http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/mc/03mamoru.htmlの終わりのほうに、良い宗教と悪い宗教を比較した箇所があります。あるひとつの教団でなくて、一つ一つの役割が市民団体だったり弁護士だったりに分かれているなら、社会的に問題ないのでしょうか。以下「カルト教団から家族や親友を守る法」から引用です。
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良い宗教と悪い宗教
ここでは、宗教の教義については触れません。本人の様子と、教団組織のシステムについて考えます。
良い宗教
・信仰のシステムは開放的で、他の思想にも耳を傾ける
・批判能力はそのままか、強められる
・自主性はそのままか、強められる
・価値観や生活や目標が、信仰と一体化し、調和している
悪い宗教
・教団の操作や圧力によって改宗した
・完全主義で他の考えを認めない
・批判的な考えは否定され、批判能力が脅かされる
・自主性が失われる
・これまでの人間関係や大切な過去を否定する。全体として調和していない
・経済的、精神的に教団から搾取される
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カルト宗教であれば、信者になった人の親子・家族・夫婦・友人関係を結びなおすことでなにがしかの進展があるのだと思います。診療関連死では、おそらく一番のキーパーソンが亡くなってしまってもういない、わけです。嗚呼。
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