まんが名古屋裕 原案国崎信江 監修目黒公郎 ポプラ社、いいですよ、これ。マンガなので小学校高学年の子なら、ありありと災害状況が目に浮かぶでしょう。実際に被災するときに役に立ちそうです。
巻末に監修者の東京大学生産技術研究所教授目黒公郎先生のおことば「―災害をイメージする力―」があります。それのパロディをつくってみました。
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わたしは、障がい児・死産児の親やがん患者の親族、骨折の当事者になって医療・保健・福祉の現場を見てきました。その経験から、死や障害・病気にそなえる上でいちばん大切なのは、「死・障がい・病気をイメージする力」だと考えています。イメージできない状況に対する準備や心がけは無理です。問題は、死・障がい・病気をリアルにイメージできる人が少ないために、「死・障がい・病気の前」「死・障がい・病気が起きたとき」「死・障がい・病気の後」に対して、具体的な対策や準備ができていないことです。
このまんがでは、主人公の「入沢孝介」くんの目を通して、死・障がい・病気の際にみなさんが体験すると思われることをシミュレーションしました。死・障がい・病気になったとき、学校で、街の中で、病院で、なにが起きるのか、死・障がい・病気の後、病院や自宅や施設ではどんな暮しが待っているのか、なにが必要でなにをすればいいのか、みなさんにリアルにイメージしてもらうための物語です。
しかしこれは、さまざまな死・障がい・病気の一例でしかありません。死・障がい・病気のおきる年齢や家族状況、環境などの条件が変わった場合に、この物語はどのように変化するでしょうか。また、みなさんの身の上に死・障がい・病気が起きたら、どんな物語ができあがるでしょうか。このまんがをきっかけとして、死・障がい・病気がおきたときの自分の家族の物語を、さまざまな条件の下でイメージしてみてください。そのときは、「プラモ屋のおじさん」など、死・障がい・病気で亡くなった人の「声なき声」にも耳をかたむけてください。
現在日本は、医療崩壊が起きています。産科に注目してみると、日本産科婦人科学会の調査によれば、全国の分娩施設数はこれまで5000以上あるとされていましたが、2005年11月の報告によると約3000であることがわかりました。日本医師会が2007年3月に出した新聞広告には、「今、日本の産婦人科・産科の半分は、お産を受け入れられない、という事実があります。地域の産科が、次々と閉鎖に追い込まれています。それにより、将来50万人の「お産難民」が発生する可能性があります。」という部分がありました。産科、小児科、救急など、医療の中でも弱いところからすでに崩壊してしまったのです。この波は、外科、内科などほかの科にも広がっています。
しかし、「死・障がい・病気になったらおわり」とあきらめてはいけません。ふだんからなにをすれば、死・障がい・病気後の状況を変えることができるのか。医療崩壊関連あるいは闘病記などの書籍やブログを参考にして、家族でイメージし、話しあってください。そして、できることからとりくみ、何度も見直してください。このくりかえしが、みなさんと家族と社会を守る、いちばん基本的で、効果的な死・障がい・病気対策になるのです。
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へぇぇ。ほんとでしょうか。って、自分でも思いました。死について知るのは、お気に入りの中の「愛する者を失った人への手紙」か、本なら「死ぬのはこわい?」が、短かったり読みやすかったりでお勧めです。
上の『日本産科婦人科学会の調査~50万人の「お産難民」が発生する可能性があります。」』は、「そろそろ産まなきゃ-出産タイムリミット直前調査」三浦天紗子著 阪急コミュニケーションズp.43-44の引用一部改変です。
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